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衣裳着人形
いしょうぎ にんぎょう
衣裳着人形には、3月の雛人形、5月の武者人形、歌舞伎人形、市松人形などがある。藁の胴体に手・足を付けて胴組を行い、衣装(裁断・縫い)を着せ付け、100を越える工程を丹念に仕上げて頭を付けて完成となる。
3月3日、桃の節句に雛人形を飾って祝うようになったのは、比較的新しく、江戸時代に入ってからと言われている。女の人のいろいろな穢れ・災いの身代わりになる大切の物として人の世のしあわせを願い雛人形は作られてる。
江戸衣裳着人形は人形に纏わせる着物を、きちんと縫って着せているのが大きな特徴。手足の動きと衣裳の着せ方などのバランスが最も大事だといわれ、高い技術と芸術性が必要である。
目に見えない部分にも手を抜くことなく、祖母の代からの作り方を忠実に守り続けている伝統の技が今も残っている。
竹中 重男 (幸甫)
たけなか しげお
昭和10年生まれ
祖母・鶴子、父・幸輔と、三代に渡ってこの衣裳着人形を手掛けてきた。幼少の頃より仕事を手伝い、昭和32年から専従するようになった。
昭和55年、第3回東京節句人形コンクールにおいて、通産大臣特別賞を受賞。
荒川区登録無形文化財保持者(昭和63年度)
東京都伝統工芸士(平成2年度)
荒川区指定無形文化財保持者(平成17年度)
竹中 温恵 (鶴屋半兵衛)
たけなか よしえ
昭和18年生まれ
昭和39年に重男氏と結婚した。昭和45年頃から夫の衣裳着人形製作を手伝うようになり、その中で技術を修得した。
長年、夫とともに製作に携わる中で、自らも「鶴屋半兵衛」の号で木目込人形風の衣裳着人形「おさな人形」を製作している。
荒川区登録無形文化財保持者(平成19年度)
(町屋一丁目21番7号)
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