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三味線
しゃみせん
絹絃を撥で弾(はじ)いて、更に皮を叩く三味線は、江戸時代直前に誕生した、世界で類を見ない日本のオリジナル楽器である。
江戸文化隆盛の礎を支え、400年以上の時を経てもなお進化を続けている。
サワリによる独特で甘美な音を奏でるこの楽器は、現在、言語の違う国々で様々な楽器、民族楽器、電子楽器などに混じり、世界中のあらゆる場所でコミニュケーションを広げている。
三味線製作は分業制で、主に「棹作り」「胴作り」「皮張りに分けられる。
加藤氏が専門とする「皮張り」は三味線の美しい音色を出すための重要な最終工程である。伝統的邦楽器である三味線は、今でも多くの愛好者がおり、その技術は欠くことができないものとなっている。
加藤 金治
かとう きんじ
昭和22年生まれ
三味線の棹師だった父・与作(故人)の助言で、昭和37年、中学卒業と同時に根岸の皮張り職人・藤田清氏のもとで修業を始めた。定時制高校に通いながら7年間の修業を経て技術を修得した。
荒川区登録無形文化財保持者(平成15年度)
(東尾久六丁目26番4号)
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