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のれん染
のれん ぞめ
のれんは印染め(しるしそめ)に入り、友禅染め、小紋染め、長板中型染め等と区別されている。ワンポイントの柄を染め抜いてあり、色さし(友禅)を施したりと、主に風呂敷、暖簾、のぼり等の染めのことを指す。
暖簾の起源は古く暖簾をへい障具や塵よけ、日よけと考えると縄文時代家の入り口にむしろ、すだれをかけたのが起源。布が発明され几帳(きちょう)等にかわっていった。
染めの技術も加わり、江戸時代には商家の店先に広告、宣伝機能を持った大のれん(表のれん)日よけのれん、軒下に水引のれんや、お客さまに中の様子が見られないよう、床すれすれまである長い床のれんなど、現在では暖簾の機能性を備えデザイン性に富み、色数多く使われた暖簾と変わってきた。
片山 昭
かたやま あきら
昭和22年生まれ
祖父・春雄(元荒川区登録無形文化財保持者)、父・一雄(荒川区指定無形文化財保持者)の技術を引く三代目。幼少の頃より、家業であるのれん染を手伝っていたが、本格的に修行に入ったのは高校卒業後である。
20歳の頃に1年間、着物の染物工場でも修行を積んだ。型紙を彫るところから、染めまでの技術を持つ。そば・うどん屋ののれんを始め、家庭用ののれんや手ぬぐい、Tシャツなどを製作する。木綿染料のなかで一番丈夫なスレン染料で染める暖簾も作っている。 片山のれん染工所
(南千住八丁目5-7-116)
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